ピル外来とは

ピル外来のイメージ写真

当院では、計画的に避妊を行いたい、避妊をせず性交をしてしまったという場合、もしくはブライダルや旅行などといったイベント、大事な日や受験は月経を避けたいので予定日の前後にずらしたいと希望される方にピルを処方いたします。
主に低用量ピル、緊急避妊ピル、中容量ピル(月経移動)になります。

低用量ピル

低用量ピルとは

ピルとは、エストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンが配合された経口避妊薬です。
低用量とはピルに含まれているホルモンの量が少ないということを指します。

ホルモンの量が多いと血栓症のリスクなど副作用を生じる可能性が高くなります。
昔はホルモン量の多いピルを使用してきましたが、低用量であっても避妊効果が変わらないことが判明し、近年では計画的な避妊を行う方法として低用量ピルを使用することが主流となりました。

これは毎日一錠ずつ服用することで確実に避妊効果(排卵が抑制され、受精卵が着床しづらくなる)がみられるようになります。
利点としては、女性主体で避妊が行えることです。
また、避妊効果以外にも副効用として、月経困難症や子宮内膜症による症状の軽減、子宮体がん、卵巣がんの発症リスクの低下などがあります。

服用による副作用は、軽微なものに飲み始めの不正出血、嘔吐・悪心などがあります。
また重篤なものには深部静脈血栓症や肺塞栓、またわずかですが子宮頸がんや乳がんなどの発症リスクが増加すると言われています。

  • 低容量ピル:3,000円(1ヶ月分)

緊急避妊ピル

緊急避妊ピルとは

避妊の失敗(コンドームが破れるなど)、もしくは無防備な性交をしてしまったという場合に緊急的に処方されるピルのことを緊急避妊ピルと呼びます。
これは避妊ができなかったとされる性交から72時間以内に処方する必要があり、当院ではレボノルゲストレル(ノルレボ錠)1錠を処方します。

また、緊急避妊ピルは正しく服用したとしても100%妊娠を阻止できるということはなく、妊娠阻止率は84%程度とされています。
なお、避妊の有無に関しては即座に判定できることはなく、月経予定日に月経が発来するか否かで判明します。
そのため月経予定日を1週間過ぎても発来しない場合は、再度ご受診ください。

副作用に関しては、これまでに重篤な症状が確認されたということはなく、吐き気、頭痛、不正出血、倦怠感などは報告されています。
しかし、低用量ピルのように飲み続けることはないのでいずれも一過性のものです。

なお、緊急避妊ピルを処方したものの妊娠が成立し、出産したというケースもあります。
この場合に、胎児や赤ちゃんが何かしらの影響を受けたという報告は現時点ではありません。

  • ノルレボ錠:12,000円

月経移動(中容量ピル)

月経移動とは

中容量ピルは低用量ピルよりもエストロゲンやプロゲステロンの含有量が多いとされているもので、以前は避妊目的で服用されていましたが、当院では月経移動を希望される方に処方いたします。ちなみに、低用量ピルも月経移動で使用されることはあります。

旅行やブライダルといったイベントごと、受験や大事な予定など人生の転機といった際は、できる限り不安なことは避けたいと考えていることでしょう。例えば、その日やその期間に月経を回避できただけでも心配事はひとつ減ることになって、大切なことや人生の節目により集中できるようになります。そのために、月経を早めるか、遅くさせる必要があります。その方法とは次の下記の通りです。

月経を早める場合

月経開始後5日目までにピルを服用しなくてはなりません。そして早めたいとされる日の2~7日前まで中容量ピルを毎日1錠服用していきます。服用を止めた日から2~7日後には通常よりも少ない経血の月経が見受けられるようになります。この場合は、月経を移動させたい周期のひとつ前の月経が発来する前に当院にてご相談ください。

月経を遅らせたい場合

月経が始まるとされる5日ほど前から中容量ピルを毎日1錠服用していき、月経を避けたいとされる日まで服用し続けます。服用を止めた2~7日後に月経が来るようになります。

副作用について

低用量ピルと同様に頭痛、悪心・吐き気、血栓症の発症リスクなどが考えられ、低用量ピルよりもエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンが多く含まれているので、低容量ピルよりも症状が強く現れることがあります。このことから、場合によっては低用量ピルで月経移動を行うということもあります。

  • 月経移動:4,000円(10日分)