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診療案内

プレコンセプションケア

アクティブな⼥の⼦のための
⽣理とコンディショニング

スポーツ、ダンス、部活動などで⽇々体を動かしているみなさんへ。
⽣理は「不便なもの」ではなく、⾃分の体と健康を守る⼤切なサインです。このページでは、⽣理と向き合うことの⼤切さや、体の変化に気づくポイントをわかりやすく紹介します。保護者の⽅にも役⽴つ内容ですので、ぜひ⼀緒に読んでみてください。

What is menstruation?

⽣理とは?

⽣理(⽉経)は、⼦宮の内側を覆う膜(⼦宮内膜)が剥がれて⾎と⼀緒に体の外へ出る⾃然な現象です。これは、将来⾚ちゃんを産むための準備でもありますが、今のあなたにとっては「体がきちんと働いているか」を教えてくれる⼤切なサインです。

⽣理周期(サイクル):通常25〜38⽇ごとに起こります。
⽣理期間:3〜7⽇程度が⼀般的です。

⽣理はただ「⾯倒なもの」ではなく、⾃分の健康を確認するリズムでもあります。

なぜ⽣理は⼤切?

⽣理は、体の中のホルモンバランスが正常に働いている証拠です。⽣理周期を知ることは、⾃分の体調管理に役⽴つ⼤切なポイントです。

カレンダー

生理周期を記録しよう

体調や気分の変化も一緒に記録することで、コンディションの変化に気づきやすくなります。

痛み

「いつもと違う」に
気づくことが⼤事

⽣理が遅れる、量が極端に多い・少ないなどは、体からのサインかもしれません。

⽣理を記録することで、⾃分のパフォーマンスの傾向を知ることもできます。試合や練習の調⼦の良し悪しが、⽣理周期と関係していることもあるのです。

⽣理とパフォーマンス

⼤切な試合や⼤会と⽣理が重なることもあります。でも、⽣理中だからといってパフォーマンスが必ず落ちるわけではありません。⼤切なのは、⾃分の体を知り、無理をしすぎないことです。

睡眠

体調に合わせた準備がカギ

⽣理前後は疲れやすい、集中しづらいなどの変化がある場合も。そんなときは、栄養や睡眠を意識的に整えましょう。

ホルモン剤

⽣理移動という選択肢

生理が大会と重なりそうな場合、ホルモン剤を使って生理の時期を調整する「生理移動」という方法もあります。大事な試合や予定が決まっているのなら、その1ヶ月前には医師に相談しましょう。

Risk of menstruation stopping

⽣理が⽌まることのリスク

過度なトレーニング、極端な⾷事制限、急激な体重減少は、⽣理が⽌まる原因になります。⽣理が3か⽉以上⽌まった状態を「無⽉経」と呼びます。

無⽉経の危険性:⽣理が⽌まるのは「体がもう限界だよ」というサインです。無⽉経が続くと、“⾻粗鬆症(こつそしょうしょう)”という病気になるリスクが⾼まります。

骨粗鬆症とは?

⾻の密度が低下し、もろくなってしまう病気です。若い時に⾻の健康が損なわれると、⼀⽣涯にわたって⾻折しやすくなり、治療薬を飲み続けなければならないこともあります。

転倒しやすくなるだけでなく、⽇常⽣活にも⽀障が出ることがあります。

ひどい場合、⾻がスカスカになって少しの衝撃でも⾻折してしまうことも。

「⽣理がこない=ラッキー」ではなく、「⽣理がこない=危険信号」と考えて、早めに医師に相談しましょう。

⽣理と将来の健康

⽣理は、将来の⾃分の健康にも関わる⼤切な体の機能です。

将来、⾚ちゃんを産むための⼤切な機能でもあります。

⽣理不順や無⽉経を放置すると、“不妊症(⾚ちゃんができにくい状態)”のリスクが⾼まることも。

今から⾃分の体を⼤切にすることが、未来の⾃分を守ることにつながります。

How to Care

⽣理中のケア

⽔泳や体操、バレエなど、特定のユニフォームを着る競技では、⽣理中のケアも⼯夫が必要です。

ナプキン

ナプキン

⼀般的な⽣理⽤品。
吸収⼒が⾼いが、激しい運動では
ズレることも。

タンポン

タンポン

膣内で経⾎を吸収するタイプ。
⽔中競技やフィット感が重要な
スポーツでおすすめです。

タンポン使⽤のポイント

正しく使えば痛みや違和感はほとんどありません。

4〜6時間ごとに交換することが⼤切です。

初めて使うときは、保護者や医師に相談するのも安⼼です。

正しい知識と準備で、⽣理中も快適に過ごせます。

⽣理とメンタルの関係

⽣理周期に伴って、気分が落ち込んだりイライラしたりすることがあるのは⾃然なことです。これを「PMS(⽣理前症候群)」といいます。

気分の落ち込み

集中⼒が低下する、イライラする、
悲しくなるなどの⼼の変化が
出ることもあります。

相談

我慢せず、周りに気持ちを
伝えることが⼤切です。

⼼と体はつながっています。メンタルの変化も、体のリズムの⼀部として理解しましょう。

⽣理がつらいときは、
休むことも⼤切

「チームに迷惑をかけたくない」「練習を休みたくない」と思う気持ちはよくわかります。でも、無理をすることが逆にケガや体調不良の原因になることもあります。体の声を聞くことは、強さの⼀部です。

リラックス

つらいときは休む勇気も⼤切

⽣理痛がひどい、貧⾎でフラフラする
などの症状があるときは、
無理せず休みましょう。

ホルモン剤

痛み⽌めの活⽤もOK

我慢するより、適切な薬を使うことで
練習を続けられることもあります。
医師に相談しましょう。

相談

困ったときは、
相談することが⼤切

⽣理のこと、体調のこと、
⼀⼈で抱え込まずに
相談することが⼤切です。

保護者

保護者や
信頼できる⼤⼈

先生

部活動の先⽣や
コーチ

医師

病院やクリニックの
医師や看護師

体や⼼の悩みは、誰にでも起こることです。相談することは「弱さ」ではなく、⾃分を守るための⼤切な⾏動です。

⽣理と向き合うことは、「がんばる⾃分」をもっと理解すること。正しい知識を⾝につけて、体と⼼のコンディションを整えることで、あなたのパフォーマンスはさらに輝きます。
困ったときは、いつでも相談してください。あなたの体は、かけがえのないものです。