不妊検査
初診時に行う検査
初診で来られた方に、治療を開始するうえで必要な採血検査を行います。
月経何日目であっても検査が可能です。
他院で検査を済ませている場合は、その検査日が1年以内のものであれば有効です。
検査日、検査実施施設名が記載された検査結果用紙をご提出ください。
- コレステロール
- 中性脂肪
- 肝機能
- 腎機能
- HbA1c
- 貧血check
- 凝固機能
- 血液型検査
感染症検査
感染症に罹患しているかどうかを確かめる検査です。
感染症にかかっている場合、生まれるお子様に影響があることがあります。それが原因で不妊症となってしまったり、または不妊治療の検査や処置をすることでその感染源を子宮内部へ広げてしまう恐れがあります。
感染症検査で陽性の場合は不妊治療の前にまずその治療をすることが必要です。
採血検査項目
- クラミジア
- B型肝炎
- C型肝炎
- エイズウイルス
- 風疹
甲状腺
甲状腺機能に問題がないかを調べる検査です。
甲状腺機能に問題がある場合、流産の危険性が高まったり、着床しにくかったりするということが報告されています。
また、赤ちゃんの発達障害や母体の合併症を引き起こす可能性もあるため、不妊治療をするためには甲状腺機能の検査が必要です。
採血検査項目
- TSH
- FT3
- FT4
AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査
卵巣内の卵子の在庫量を調べるために行う採血検査です。
AMHを測定することで今後発育する卵胞数を推測することができます。
この検査数値は、治療計画を立てるうえで重要な指標となります。
当院では6か月に1度測定します。
採血検査項目
- AMH(抗ミューラー管ホルモン)
子宮頸がん検査
子宮頸がんは進行期を除き不妊には直接関係ありませんが、治療前に検査を行うのは、子宮頸がんが発症していた場合はがん治療が最優先になり、前がん病変である異型細胞があればその治療を検討しなければならないからです
生理周期に合わせて行う検査の項目と流れ
月経期(月経開始1日から5日目)
卵胞発育が始まるこの時期は、脳下垂体から卵胞の成長を促すホルモンが正常に分泌されているか、卵巣は脳下垂体からのホルモンに反応できる状態かどうかを血液検査にて調べます。
採血検査
- FSH(卵胞刺激ホルモン)
- LH(黄体化ホルモン)
- エストロゲン(卵胞ホルモン)
卵胞期(月経開始7日目から10日目)
月経が落ち着いたころに卵管のつまりがないかを確認する、通水検査という検査を行います。
卵管が塞がっていたり、卵管の周りが癒着していると卵子が卵巣から卵管に取り込まれにくくなってしまうため、検査で確認します。
超音波検査
- 経腟エコー
- 通水検査
卵胞期(月経開始9日目から12日目)
卵巣で卵胞が育ってくるとエストロゲンというホルモンが卵胞から分泌され、卵胞経は20㎜に近づきます。
採血検査によってエストロゲンを測り、超音波検査にて卵胞の大きさを確認することで卵胞の発育を確認でき、先の排卵日を特定することができます。
エストロゲン検査
- 採血
超音波検査
- 経腟エコー
必要に応じて…排卵期(月経12日目から15日目)
排卵時期に性交渉を持って、精子を子宮に運ぶ通り道である頸管粘液の中に精子が存在するかどうかを調べる検査です。
排卵の直前(当日の朝)に性交渉をもってもらいクリニックへ受診していただきます。内診台で医師が頸管粘液を採取して、それを顕微鏡で観察します。採取した頸管粘液に元気な精子が多数存在すれば、精子が子宮まで到達していると推測できます。
- ヒューナー検査
黄体期(月経開始16日目から28日目)
排卵を終えると卵胞はプロゲステロンというホルモンを分泌し始めます。
そしてプロゲステロンの分泌により子宮内膜はふかふかの状態となり、受精卵が着床しやすい環境へと変化していきます。
採血検査によって排卵したかの確認をし、超音波検査にて子宮内膜が着床に適した厚さに育っているかを計測します。
採血検査
- E2
- P4
超音波検査
- 経腟エコー
不妊治療検査の項目と流れ【男性】
男性も、必ず検査を受けましょう
妊娠は女性だけではできません。
パートナーも検査を受けることが大切です。
男性不妊の大半が精子を作る機能に問題があるため、精液検査は必須です。
最近は心因的の勃起障害や射精障害などが増えています。
初診時に行う検査
初診で来られた方に、治療を開始するうえで必要な採血検査を行います。
ご予約はホームページから利用登録を行い、案内に沿ってご予約をお願いします。
他院で検査を済ませている場合は、その検査日が1年以内のものであれば有効です。
検査日、検査実施施設名が記載された検査結果用紙をご提出ください。
感染症検査
感染症に罹患しているかどうかを確かめる検査です。
感染症にかかっている場合、生まれるお子様に影響があることがあります。それが原因で不妊症となってしまったり、または不妊治療の検査や処置をすることでその感染源を子宮内部へ広げてしまう恐れがあります。
感染症検査で陽性の場合は不妊治療の前にまずその治療をすることが必要です。
採血検査項目
- B型肝炎
- C型肝炎
- エイズウイルス
- 風疹
精液検査
持参していただいた精液に培養士が処理をして、精子の濃度や運動率などを解析します。
この検査結果次第で女性側の治療内容が変わる可能性があります。
検査結果から総合的に判断し、タイミング療法、人工授精、体外受精のうちどの方法が妊娠につながりやすいのかを考えます。
WHOによる基準値(2021)
- 液量:1.4ml以上
- 濃度:1600万/ml
- 運動率:42%以上
- 正常形態率:4%以上